「あっれ~~?」
能天気な声に3人の男子生徒と共に
校舎の方へ目をやる。
校門の奥から、一人の男子生徒が駆け寄ってくるのが見える。
でも、涙で視界がぼやけてだれなのかわからない。
「もしかして、綾菜ちゃん?」
男子生徒は近づいてわたしの名を呼ぶ。
名前を呼ばれた反射で顔をあげると
「あ・・・・。」
そこにいたのは、いつか家に来た
大輝の友達、敏樹くんだった。
「どうしたの?」
敏樹くんは優しく頭をなでてくれる。
「あの・・・・。」
まだ震えが止まらず、上手く声がでない。
「おまえら、この子になにした?」
突然低い声を出し、敏樹くんが3人を睨む。
あまりの豹変にびっくりした。
「い、いや!なんか困ってるみたいだったから、声かけただけだって!」
慌てだす3人。
・・・・敏樹くん?


