「また新しい彼女できたんだって?」
「え?なんの話?」
「夏休みに、よく一緒に歩いてるとこ見られてたみたいだよ?」
「あ~。あいつは違うよ~。
彼女じゃなくて、友達?」
「でも、夜に歩いてたんでしょ?」
キョトンとして平野くんを見ると、
平野くんは少し意地悪な笑みを浮かべて
顔を近づけてきた。
「え・・・?」
平野くんの唇が近づいたのは、わたしの耳元だった。
「夜だけの、おともだち。」
「・・・・っ」
それって・・・・。
考えて赤くなった。
「クスッ綾ちゃんか~わい~い!!」
からかわれて、ムッとする。
「てか、ヤキモチ?」
「ちがう!!」


