しばらくしてから、大輝に手で目を覆われたことに気づく。



気づいた途端

また唇に柔らかな感触。



今度は舌が入ってきて

しっとり、ゆっくり、

わたしの口内を調べるように侵していく。



「ん・・・っふ・・・・」


ときどき漏れる息や、わたしの声が

なんだかすごく恥ずかしい。



周りにいっぱい人がいる。

花火で、夜って言っても明るいから

こんなのすぐ見つかる。



恥ずかしくてしょうがないのに、
大輝を拒めない。


逆に、その舌に答えようとしているわたしの舌が恨めしい。




大輝の舌、冷たいのに

動きのせいか熱っぽい。



大輝はキスがうまいのかな?

大輝以外の人とキスをしたことがないわたしには
あたりまえだけど、そんなの全くわからない。


でも、下手ではないんじゃないかな?

だって、下手だったらこんなにとろけちゃわないと思うし。