ところどころなぜか湿ったところがある。
朝露かな?
でも、いいにおい。
落ち着く・・・・・
ゆっくりと、壁をつたって歩き続ける。
そして、また思い出した。
昼間の桐山くん。
かっこいいのは、コートの中だけ
って思ってたのに。
おかしい。
コートからでてきた彼も、かっこよく見える。
夕食を食べている彼も
風呂場の前でいつものようにすれ違ったときも
普段にはなかったドキドキを覚える。
なんで?
風の中をかける桐山くんの姿を見てしまってから
わたしの中の桐山くんが崩れてしまったような。
なんだか別人なような
不思議な感覚にとらわれる。


