「綾菜~。」
「律子!おはよ。」
「おっはよ~。」
律子は、中学の時からのわたしの親友。
大輝と付き合ってることも、もちろん知ってる。
別に隠してるわけじゃないんだけど
あんまり、知られてないんだよね。
「谷山、おはよー。」
「おはよう、桐山くん。」
わたし、最近すっごく思うんだけど
桐山くんって絶対律子のこと好きだと思う。
なんか、よくこっち見てるし
話しかけてくる回数が他の女子たちと比べると
わたしたちの方が格段に多いし。
律子可愛いもんね~。
わかる、わかる!
でも、彼氏いるんだよ。
桐山くんかわいそうだ・・・・。
「綾菜?
なに一人で百面相してるの?」
「え?」
言っちゃおうかな?
ううん。
桐山くんのために黙っとこう!
「なんでもないよ~。」


