「今日、1時間目から小テストだろ~?
マジ、だるくね?」
「うん!だるすぎっ」
「だよな~。
俺、全く勉強してないしさ~。」
「とかなんとか言って、桐山くん、いっつも満点か1問間違えくらいじゃん。」
そう。
桐山くんは、成績までいい。
しかも、バスケ部のキャプテンでバリバリのスポーツマン。
はぁ・・・・
大輝は、帰宅部なのに。
でも、なにか部活に入って帰りが遅いのも
それはそれで嫌なんだけどね。
「そんなことないって。
それは倉持だろ~。」
「うわー!!わたしの点数知らないからそんなこと言えるんだー!!」
わたしなんて、桐山くんの真逆。
つまり毎回、
0点か、1、2問合ってるか程度。
思いっきり
イーって歯を突き出してみせたら
「おまえ、幼稚園児かよ。」
って笑われた。
大輝も、これくらいすぐに笑ってくれたらなぁ。
あ、でも
よく笑う大輝・・・・
なんか、気持ち悪いかも。


