「綾菜?」 「え?」 気がつくと、もうわたしの高校の前だった。 「ごめん、考え事♪」 「めずらし・・・・。」 「っな!!わたしだって考え事くらいします~!!」 って訴えてるのにもう、歩き出してるし。 なによ! 結局、腕を離してほしかっただけか。 まぁ、いいや。 「バイバイ、大輝。」 大輝の背中に手をふると、ちらりとわたしを振り返ってくれた。 それだけなのにとってもとってもうれしくなる。 今日、なんか機嫌いいな~。