ミズキを追ってこの部屋にやってきた大成の気配を背中に感じながら、ミズキはうつむいた。 “ごめんね。お母さん、お父さん……。 私がこのノートを隠し切れなかったばかりに、二人には更に辛い思いをさせたね” ミズキは、瞳と拳をギュッと固く閉じた。 すると、頭にあたたかいものが触れる。 恐る恐る目を開くと、それが菜月の手だとわかった。 「ミズキこそ、大丈夫なの?」 「え?」 思いもしなかった、菜月からの言葉。 「このノート、いつ見つけたの?」 震えながらも、引き締まった表情で優しく話す母の声。