しゃぼん玉


だけど、それは過去の話。

現在、ヒデトには新しい彼女ができたのだから。


一時期ヒデトは、ミズキを忘れるために同級生と付き合っていたことがあるが、今付き合っている彼女は、そういう心境で付き合ったのではないだろう。

ミズキと過ごした過去にケリをつけ、

今の彼女を、ミズキの時のように大切にしているのだろう…………。

“ヒデト……。

今、幸せなんだよね。

また、笑えてるんだよね?

よかった……”

心からそう思うのに、変わってしまったヒデトとの関係を切なく思う自分もいる。

“最近、ナナセ君と毎日電話できてないからかな?

ダメだね、こんなことで弱気になってたら………。

ヒデトのことは過去のこと!!

ナナセ君の連絡がいきなり減ったのも、きっと、なんでもないよね……。

付き合いが落ち着いた証拠だよね?”


ミズキはベッドに横になり、静かに瞳を閉じた。