「では…」


悟志は、沙織の方を見た。


「昨日、渡瀬さんが幽霊屋敷へ行った理由について話してもらいたい」


「まず、一昨日の夜に、大学の敷地内で人が死んだの」


「それって…」


「まさか…!」


理緒と純輝が、顔を見合わせる。


「アンタ達、何か知ってるのかい?」


流依が意外そうな顔で、理緒と純輝の方を見た。