学校に来たっていいことなんか無い。

いいえ。

寧ろそれどころか、これから私を待っているのは陰湿で凄惨な『いじめ』だけ。

ここに来たって悪いことしかないんだって、解り切っていることなのに……。

今私の脇を通り過ぎていった『熱血先生』を気取っているその新米教師も、生徒の挨拶に柔和な微笑みで会釈を返したあのベテラン教師だって……。

結局は私に救いの手を差し伸べる振りをしただけで、それから後は知らぬ存ぜぬことなかれ。

私は縋るべき者からも見捨てられた『生ける屍』いえ、最早生きているのかさえも解らない『只のボロきれ』