ヨッシーは驚いたのかビクッと肩を竦めたけど、

あたしだとわかると、

驚かすなよ、と小さく言い、

あたしとおんなじくらい寝てませんって両目にクマ作った顔で、

「なあ、リョーコ。」とあたしを呼んだ。

まあ、クマぐらいじゃ、ヨッシーのカッコ良さがマイナスされる要因にはならず、

返って迫力が増して、カッコいいぐらいだ。

いいなあ、あたしとは大違い。

「気軽に呼び捨てにしないで。」

腰に両手をあて、言ってやる。