太陽に透ける焦げ茶のフワフワした長い髪、


つやんと白い陶器みたいな肌。


あたしの大好きな昔話に出てくるお姫様そのものだった。


当時、身の程知らずにも、


マネして髪を伸ばしてみたんだけど、


あたしの剛毛な髪は、伸ばせば伸ばすほど


どうにもこうにも収まりがつかなくて、言うことを聞かず、


コンプレックスが増大しただけだった。