助けて、リホちゃん、お願い。


幼馴染が困ってる。

そんな感じ出てるかな?


「……リュージが?」



ちょっとだけ、


ほんのちょっとリホちゃんの声音が変わる。



あたしじゃないと気づかないくらい、


ほんのちょっと。



「そうなの。明日、あたしの為に

ギター弾くって言って……。

どうしよう、あたし、そう言うの慣れてないから、

後ろの方からこっそり見たかったのに……。」