確かにきれいな曲だった。


心配してたリュージは、間奏の早弾きも難なくやってのけ、

なんだ、あんな自信ないみたいなこと言っといて完璧じゃん。

と思った瞬間、

リュージが、あたしの目を見て、

ふふんと笑った。


……。

何、あのどや顔。


今のは、あたしにもわかったよ、リホちゃん。

ってか、子供じゃないんだから。