客席から、

悲鳴のような嬌声があがる中、

ヨッシーは、唇を小さくアイシテルと動かし、

2小節目から歌い始めた。

ヨッシーのその圧倒的な声量と、

ハスキーな掠れる声(ヨッシーは小学校の頃サッカーしててこうなったって言ってたけど。)が紡ぐ、

きれいな切ない歌詞が、ギターの主旋律と重なる。

ボーカルは顔だけで選んだとリュージが言ってたのに、

天はニ物を与え過ぎだ。