「お姉さん!」


とりあえず、呼んでみた。

お姉さんはきょとんとあたしを見てる。

どこかでお会いしましたっけ?って感じ?


「お姉さん、ヤマザキ君、待ってますから。」


「ほらー、トモちゃん行こうよー。ヨッちゃん待ってるってー。ってか、彼女、どうしてヨッちゃんのおねーさんってわかったの?」


ナツキは、ヨッシーが見てたら、

嫉妬の炎で焼き殺しかねない気安さでお姉さんの手首をつかみ、

ブンブン振りながらこっちを見た。