見上げる程の長身、日に焼けた肌、肩下までありそうな長めの髪は、無造作に後ろで束ねられてる。

どこか少年じみた痩せた身体が、幼さを漂わせて、

一体いくつなの?って感じ。

その上、あの顔。

たぶん、このまま体育館に入ったら、

スカウトマン達は、この人をスカウトするんじゃないだろうか。

それくらい桁違いだ。


「ええ、急いで下さい。もう始まりますよ。」


にっこり。


笑って見る。


ってか、命に代えてもってどうやって連れて入ろう。