「おまえ、チケットとっくにソールドだぜ?どーすんだよ。」


「何とかなるかと思って。」


「思ってじゃねーよ、チケット手に入れられなかったヤツの方が多いってのに。」


「だって持ってないんだもん。何とかしてよ、リュージ。」



リホちゃんがリュージに手を差し出す。



「いや、俺の余ってたチケットもケンヤに返したし。」


「じゃ、あたし、入れないじゃん。」


「リ、リュージ、ヨッシーに電話したげて。ヨッシー、チケット持ってるはずだから。」


「あ?ああ、そっか、ちょっと待てよ。」