慌ててリホちゃんの背中から手を回し、

ギュッと抱きついた。


とりあえず、男一人じゃ、

あたしとリホちゃんの二人を引き摺ってはいけないはず。

だけど、こっからどうしよう、

どう頑張っても、これ以上無理って、

……あれ?


何か静かになってない?


引き摺られてもないし……?


そうっと、リホちゃんの背中から顔を上げる。

男4人が、

あたしの後ろを見て、

あわあわして立ってるのが目に入る。


何?


何が?


振り向くと、


そこに、

リュージが、立ってた。