「リュ、リュージ、もうライブなんでしょ?戻らなくちゃダメじゃん。」


わざとらしくならないように、

リュージの身体を引き離す。


「ホラホラ、急がなくちゃ。」

「あ、ああ。」


まだぐずぐずしてるリュージを、体育館に行かせようと制服の袖を引く。

余韻に浸ってる場合じゃないっつーの。


「ごめん、あたし、リホちゃん待たせてるんだ。」


「リホコ?何で来るの?」