朝ご飯を食べるべく食堂に向かう道すがら考えることは一つだけ。


昨日した柾樹とのキス…
どういうつもりでしたのか…

私が泣いていたからただしたのか…

それとも―…


ヤバい昨日の事が頭から離れない。ぐるぐるとエンドレスで昨日の事が蘇る。


「彩音?どうしたのボーっとして」

あまりにも不審だったのか、美菜が私の顔を覗き込む。


「あ…なんでもない…」


私は昨日の事を美菜に言うべきなのかわからなかった…

てゆーか何て言えばいいのかわかんない。



「そぉ?まぁ私に言いたくなったら相談に乗るから」


美菜はあまり深く干渉しないでくれた。
私が何かを考えていたいる事を前提に話す美菜に、美菜ってエスパー!?なんて馬鹿げた考えが浮かんだ。

…違うだろ…
明らかに私顔に出てるんだよ。

はぁとため息を吐いてありがとうと告げて食堂に向かった。