「あ〜あっ!超惜しくない?」

部屋に帰る時悠士はクイズの事を終始言っていた。



「そうだね…あと少しだったね〜」

そんなアホな話は彩音しか聞いてくれないようで、延々と彩音に話す悠士と楽しそうに話していた。



そんな2人を少し後ろから歩いて見ていると

「さっきはどうだったの?」

彼氏と電話をしていた美菜が後ろから来た。

「なんか襲われそうになってた」


「襲!?……ちゃんと助けてあげたんでしょうね?」


その言葉に吃驚したのか片眉を跳ね上げてた美菜は一呼吸置いて言った。


「おう」

「…」

美菜は黙ったまま立ち止まった。


「…置いてくぞ」

スタスタ歩く俺からどんどん遠ざかる美菜を不信に思い振り返った。



「…彩音ってさぁ、モテるけど多分それに気付いてないから。私もちゃんとフォローするけど私ができない所はアンタしてあげてよ?」


「…わかってる」



彩音がモテるのは容姿で納得がいく話だ。
でも彩音は恋愛に疎いのか、それに全く気付いていない感じ。

「なら安心ね。ちゃんと頼むわよ」

そう言ったと同時に美菜は彩音の所に走って行った。