大部屋に行くともうほとんどの生徒が集まっていてもうレクリエーションは始っていた。


先生がクイズを用意していたようで、みんなそのクイズを楽しそうにしている。

…アホらし。



「なに悠士達髪の毛濡れたまんまじゃん!」

俺達に気付いた美菜は大袈裟なリアクションをしながら此方に来た。


「気づいたら集合時間だったからさ〜」

悠士は美菜が持ってたタオルをぶん取り頭を拭いている。

…自由だなお前は。

悠士からぶん取られて怒ったのかなんなのか美菜は悠士の頭を激しく拭いていた。



「…彩音は?」

いつも美菜と一緒にいるはずなのにいない…
俺は辺りを見渡して確認する。



「彩音なら呼び出され中」

あっち、と大部屋の外を指さす美菜。

「……気になるんだ?」

ニヤニヤした美菜はたちが悪い。根掘り葉掘り聞く気満々だ。


「…別に」

ウザイ美菜に捕まる前に俺は大部屋から出た。