「…あんた顔赤いわよ?」 玄関に行った私を見るなり美菜はピシャリ、一言。 「…えっ!?」 その言葉にさらに顔が熱くなるのがわかる。 「あー…ハイハイ、わかっちゃったー」 美菜の後ろにいる悠士君は私の顔を見てにやにやしながら言う。 …わかんないで!! て、ゆうかもう突っ込まないで!? 一人あたふたする私をスルリ、通り抜けた美菜。 「ちょっと柾樹君?私の目の黒いうちはダメなんだからねぇー!?」 柾樹の所に行って念を押しするように言っている。 何言っちゃってんの!?