【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


「美菜!違うのっ!!誤解…だから…」


私は手をぶんぶん横に振りながら美菜に言う。


わぁーもう、顔が熱いよぉ…



「ふぅ~んま、別に未遂ならいいケド」


私の反応に、にやにや顔の美菜。私の顔を覗き込む彼女は意地悪顔全開だ。


もう、いやん…


更に顔を赤くさせる私を余所に

「あ?てか美菜は関係ないだろうが」


柾樹は美菜を睨みながら少し不機嫌に言う。



「はぁー?関係なくないでしょー!!私怒ってるんだからねー?私の大事な彩音傷付けて、もう少し大事にしなさ~い!!」


柾樹の胸に人差し指を当てながら美菜は頬をぷくっと膨らませて、ちょっと冗談ぽく怒った。


「まぁ、美菜落ち着けって…」

悠士君が美菜を諭すように言う。


「……これからは彩音を大事にだーいじにしてね!!」


美菜はそう言って大量のお酒をテーブルにどんっと置いた。


「今日は朝まで飲むよー!!」

美菜は叫んで柾樹、悠士君にはビールを私には缶チューハイを渡してきた。