2人は何かを話していたけど、その声は聞こえない。 暗くてよくわからないけれど、彼女がにっこり微笑んだように見えて―… 柾樹に抱きついた。 「……………」 言葉がでない。 胸がえぐられた様に痛い … 胸がキュッとなって締め付けられる。 「………」 何も言えない私は朝井さんに抱きしめられた形のまま硬直していた。 手に持っていたカフェオレがするりと手をすり抜ける。 カツーン カンカンカン… アスファルトに打ちつけられたそれはシンとした夜の公園に音がよく響いた。