「おはようございまーすっ」


バイト先に着いた私はさっとウエイトレスの制服に着替えた。黒のワンピースにシンプルな白のシャツ。割とかわいくて個人的には結構好き。


今日はPM1時からPM9時まで。お昼と夜の2度のピークがあるなかなかハードなバイト。


気合いを入れて私はホールに入った。


「彩音ちゃん久々だねぇー」


ホールにいた店長が私に気付いて声をかけてくれる。


「すいません。夏休みなのに休んでばっかで…」


「大丈夫。大丈夫。気にすることはないよ。みんなうまい具合にシフト入ってるからね」


そう行ってニカっと笑った店長。
40代くらいの店長は人当たりの良さそうな口髭の似合うダンディーなおじさん。