「はい」
「俺、俺、俺だけど!」
鳴り響く携帯を手に取り出れば聞こえてくる声。
…オレオレ詐欺かっての…
その一昔前の詐欺手口に似た喋りに苦笑いするしかない。
「響…どした?」
「ちゃんと起きてるかなーって!確認だよ。確認!俺ら今から行くから駅まで迎えよろ~」
「わーってるって」
「あーテンション上がる!んじゃ、また後でね~」
やたらと弾けた声をする響はそう言って電話を切った。
元気すぎる…
ふぅ、と一息着いてテーブルに携帯を投げ置いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…