「お帰りー以外に遅かったね。どーだった?」


「居なかった」


悠士は人の部屋にも関わらず寝そべってくつろいでいる。


冷房が効いた部屋が寒かったのか、勝手にパーカーまで出してた。


…寒いなら冷房切れよ。


「え?その割に遅くなかった?」


「コンビニ行ってた」


そう言って俺は袋から酒を取り出しさらに飲んだ。


いわゆる、自棄酒。



「柾樹 飲み過ぎ…」


笑って話してた悠士の顔から笑みが消える。



「……」