「彩音っ!起きなさい!!もうお昼よ!?」 私はありえない事にお母さんに布団を根こそぎ剥ぎ取られた。 「うん〜?もうちょっと…」 ない布団を取ろうと手を這わす。 「何言ってるの。相変わらず朝は苦手なんだから…お母さんはもう知らないからね。ちゃんと起こしたからね!」 お母さんはそう言って私の部屋から出て行った。 “きゃははは〜” 外から聞こえるのは子供のハシャぐ声と蝉の音だけ。 「……」 お母さんが出て行って暫くして私は勢いよく跳ね起きた。