「あっ!柾樹」 そんな話をしている時柾樹が教室に入ってきた。 一瞬シンとなる教室。 「…今頃登校?」 「あ?いきなりなんだよ」 美菜が真っ先に柾樹の所に行く。噛みつきそうな勢いの美菜に対して冷ややかな柾樹。 …2人共機嫌が悪い。 「…朝から彩音と連絡取れないんだけど何か知らない?」 携帯を弄りながら柾樹に視線をずらす美菜は目が据わってる。 「は?彩音来てねーの?」 柾樹の顔が若干陰ったのを俺は見逃さなかった。