「榎並君!起きなさい」


「ん…」


「もうお昼よ?」


その声にハッと目を開ける。


1時間だけ休む筈だったのに気づいたら昼まで寝ていたらしい。


「あ…すいません。じゃぁ失礼します」






「柾樹君彩音、知らない?」


「…知らねーけど 何で?」


教室に戻るなり速攻で美菜が来た。その顔は心配で溢れてる。

「彩音…2時間目からずっといないのよね…携帯も出ないしさ…」



2時間目からいないって俺が保健室にいた時から居ないって事…だよな。


まさかずっと朝井と居た?


そんな考えが頭を過ぎった時


「あっ!彩音!!」


教室に彩音が入って来た。