学校が終わってその日私は真っ直ぐに家に帰った。
部屋で夜ご飯の準備をしていると鳴りだす携帯。
ディスプレイには知らない番号が表示されている。
「…もしもし…」
恐る恐る電話に出れば
「あっ、先日面接をおこなった店の者ですが、今回あなたを起用させて頂きたくお電話差し上げました。早速ですが来週月曜日からお店に出て来られますか?」
それはバイトが受かったという良い知らせの電話だった。
「あっ!はい、大丈夫です。じゃぁ来週の月曜日に行きます」
「時間は夕方の17時からですので、遅刻のないようにお願いします」
「はい。わかりました!」
電話を切った私は沈んだ気分が少し浮上した。


