体中がしびれて目が覚めた。


「…いったぁ」


ふと見た時計は午前4時。


昨日柾樹の部屋から帰ってそのままソファーに寄りかかったまま寝てしまったみたい。


同じ体制で長時間いた私は体を鬱血させた。


「……お風呂はいらなきゃ…」

もう寝れる気もしない私は泣き疲れたのか鉛のように重たい身体を起こして、脱衣場に向かった。



「何これ…」


誰もいない洗面台の前で呟いた声は消え入りそうなくらい小さい。


…………え?


洗面台の鏡に映し出された自分は泣きすぎたせいか目が腫れていてちょっと悲惨な状態だった。


「……………」


最強に最悪。
悲惨な顔のままだったけれど、とりあえずスッキリしたいと思いお風呂に入った。