『料理の腕、やっぱり落ちたなぁ』

久々だったせいか、イマイチ味のバランスがおかしい。

けれどマカは黙々と完食してくれた。

『何か…メイドになった気分』

メイド服は着ないものの、やっていることは同じだろう。

けれどこの家、手入れがよく行き届いていて、わたしがやれることはあまりなかったぐらいだ。

でも広い分、疲れはしたけど…。

いつもはメイドがいるって言っていたし、彼女達の休みが明けたら……わたしはどうなるんだろう?

…少なくとも、今までの読者のようにはいかないだろうな。

あのマカなら特に。

わたしの力が全く通用しない。

それではわたしの存在意味など、ないも同じだ。

『マカは…どう思っているんだろう?』