覆される都市伝説

「だろうな。それならば、お前が私の元へ来た理由もうなずける」

「そっか…。……って、ちょっと待って。そもそも何でマカはわたしのサイトのことを知ったの? イジメをした人間しか見られないはずだけど…」

「それはホラ、無自覚のイジメって言うのが…」

「コウガ。いきなり口をはさんで訳のわからなことを言うな」

「あはは」

…一瞬、信じそうになった。

「私がお前のサイトを知ったのは、都市伝説としてインターネット上で話題になっていたからだ。誰かに教えられたとかではない」

それを聞いて、ちょっと安心。

確かにマカはイジメなんてしないタイプだけど、…その、恨みを買われるタイプではありそうだったから。

「ナナオ、貴様、疑っているだろう?」

マカが鋭い視線で睨んできたので、慌てて顔を背ける。

「うっううん! マカのこと、信じているから!」