手術が終わった。 「先生、幸夜は?」 「大丈夫ですよ。手術は成功しました。」 よかった。 ホッとしたのも、つかの間だった。 「しかし、まだ意識がありません。」 意識がない…? 「百合ちゃん、入る?」 幸夜のお母さんが気を遣いながら、聞いてきた。 「…はい。」