私は病院に着くまで、どうしていたのかわからない。 後から話を聞けば、私はパニック状態になり、動けなかったみたいだ。 通りすがりの人が救急車を呼んでくれたらしい。 「ごめんなさい。ごめんなさい。私のせいで、幸夜が…」 私は幸夜の両親と奈乃夏さんに、頭を下げて謝った。 私のせいで幸夜が… 「頭を上げて。百合ちゃんのせいじゃないわよ。」 「私のせいです。私のせいで、また幸夜を…」