初恋は実らない?!

幸夜がドアを開けた。

私が入るとクラッカーの音がした。

「誕生日おめでとう。」
クラッカーの音の後に、みんながそう言ってくれた。

あっ、孝介と花織もいる。

「ありがとう。」

「どうぞ入って。百合ちゃんは、今日の主役なんだから。」
幸夜のお母さんが言った。

「ありがとうございます。おじゃまします。」