灰色の世界


私はシカトして旺崎くんの横を通り過ぎようとした。


「お前、人の話は聞けよ。」


この前より…さっきより力強く手首を掴まれた。


「痛っ」


それが私には強くて痛い。
この人とか『もう関わりたくない』私の心の中もう1人の私は叫んでいる。