灰色の世界


「何のようでしょう」


私は旺崎くんに向かって聞いた。


「亜紀はさぁ…
つまんねーだろ今の生活。」


私は驚いた。
なんで私の見ている世界が分かるの?



「俺はいろんな奴らを知ってる。
薬に溺れた奴。
身体を売ってる奴。
死のうとした奴をみてきた。
お前はどれでもない。
世界がつまんねー眼をしてる」


真剣に言われるから、ドキッとする。