“あいつ”は少し笑いながら近づいてきた。 なんでこの人は私に執着するのか分からない。 「亜紀!!この人って隣のクラスの旺崎『オウサキ』くんぢゃん」 「やばいよ。 この人の家…ヤクザだよ」 私の席に集まっていた友だちも“あいつ”のことを言っていた。 「おい亜紀!!」 “あいつ=旺崎くん”が近づいてきた。