灰色の世界


「なに笑ってんだよ」


男の子は髪の毛をかきあげた。

前髪を上にあげてみると男の子の眼が見えた。

私は男の子の目の前まで近寄った。


「綺麗な眼ね…
いつも見せてればいいのにもったいない…」


私は男の子の眼を見つめて笑った。