すると、そんな金髪の女性の背後から足音が近づいてきた。
『誰?』
その声を発したと同時に、金髪の女性はそっと目隠しをされた。
『この手…このぬくもり…ウィルね?』
金髪の女性は言い当てた。
『さすがだね、サラ』
ウィルは金髪の女性、サラの目隠しをやめた。
『何をしてるんだい?サラ』
ウィルはサラの隣に座り込んだ。
『ウィル、はい…これ』
サラは花々で作った花の冠をウィルの頭にかぶせた。
『何これ…花の冠?』
ウィルは自分の頭の上の冠を手で触った。
『ウィル、お誕生日おめでとう』
そう言って、サラは満面の笑顔を見せた。