『さあ、早く裏へ…』
ラッセルは城門の前で仁王立ちで構えた。
『うん…必ず後で会いましょう、ラッセル』
ミーナはラッセルを信じて、トライバスタン城の裏へと走った。
『ラッセル…』
ハートは心配そうに呟いた。
『ハート、ミーナ様を頼んだぞ。絶対に守れよ』
ラッセルはそう言って、ハートに向かって握ったこぶしの親指をたて微笑んだ。
『うん…』
ハートはラッセルを心配そうに見ながら、ミーナの後を追いかけた。
『必ず後で会いましょうか…。よしっ!!』
ラッセルは二人が裏へと消えていくのを確認し、自らの顔を叩き気合いを入れた。