『もう2日になるな…』


ジンタは木で作られた小屋の一室で、静かに眠るミーナを見つめた。


『ミーナちゃん…もう目を覚まさないのかな…』


ジンタはミーナを心配していた。


『彼女に付きっきりでメシもろくに食わないお前のが、ワシは心配だがな』


そう言って、髭もじゃのきこりバダックが食事を片手に部屋に入って来た。


『2日前の夜にたまたま珍しくワシが迷いの森から出たら、お前たちが森の入り口でへばってたんだもんな。運が良かったな。お前たちだけではこの小屋まで絶対にたどり着けないからな。ほら、食え』


バダックはそう言って、ジンタに食事を渡した。