俺はそんな涼の手を引き、抱き寄せた。 急に抱き寄せたせいで、涼は体勢を崩す。 でも、そこは俺が上手く支えてやり、流れるような動作で向き合うようにして、涼を膝の上に座らせた。 「ひっ…、土方さん…っ」 涼は恥ずかしそうに、さっきよりも更に顔を赤くした。 「だ、誰か来たら、どうするんですか…っ!」 余程恥ずかしいのか、涼は必死に俺の膝から下りようとしている。 そんな姿が愛おしく感じる。