一年前の自分を考えると、本当に信じられないくらいの心境の変化。

でも、今の自分はなんだか嫌いじゃない。

だからこそ、私をこんな風に変えてくれた早和の力は、やっぱりすごいと思う。

春に初めて会ったときに感じたあの感覚は、間違ってなかった。

…早和と仲良くなれて、本当によかった。


「早和っ。大好きよ。これからもずっと友達でいてね?」


思わず、早和をぎゅうっと抱きしめてそう言う。


「わ、わっ。嬉しい…!もちろんだよっ!!私も、結希ちゃんが大好きだもん!」


えへっと照れ笑いをして私を見返す早和は、やっぱりとても可愛い。

実際、教室内にいる男子のほとんどが早和のことを見てるし。

早和が変な虫に捕まっちゃう前に、明には頑張って貰わないと。

ぎゅーっと早和を抱きしめながら考えていると、突然私達の間に腕が入り、早和から引き離された。


「はーい。それ以上はダメですよ~。早和ちゃんをアブナイ方に引きずり込まないで?」

「そ、そんなことしてませんっ!…ていうか、離してよっ!渉!!」


クスクスといたずらっ子のような顔で笑いながらも離してくれない渉の腕の中で、出来る限りの抵抗を試みる。

なんだか、あの雷の日を思い出しちゃった…。

あの時も離してくれなかったもんなぁ…、渉。

…とか考えている場合ではなくて。


「ちょっ、本当にお願いだから、離して!!」


女子の!

女子の皆様の視線が痛いのよ!!

恥ずかしいし!!


「え~?やだなぁ♪」

「ワガママ言わないでっ!離してってば!!」








「…じゃあさ?」