「なぁ〜…

楓ぇ…」

「ん〜?」

「俺さぁ…

死ぬんかなぁ?」

「……」

「困んなやぁ〜

そんなことないて

言えやぁ、ボケェ…」

陸の声は

薄っすらとしか

聞こえいような声になってた

「そんなん

言えんし…

アホ」

「俺さぁ…

…実はなぁ…

心配して

もらいたかってんなぁ」

「…ん?」

「タバコ吸って

酒飲んで

誰かに

もうやめろやぁて

体大事にせぇやって

言われたかってんなぁ…」

「私がなんぼも

言うてきとったやん…」

「…それがなぁ

嬉しかったんやぁ〜…」